ピーリングの歴史
女性なら誰でも耳にしたことがあるピーリングですが、本格的に
研究されたのはここ120年ほどのことなのです。
当時ドイツ人皮膚科医のUnnaがフェノール酸、サリチル酸を使った
肌の再生を医学的に書き表したことがきっかけで、それまで民間療法でしか
なかった“ピーリング”が専門家の研究対象となり、処方として
広がり始めました。
1960年代の始めに、アメリカでフェノール酸を使ったピーリングについて
施術前後の写真が形成外科学会で発表され、大きな話題となりました。
これをきっかけに、、医学界でもピーリングが一つの治療として
注目され、研究対象となりました。
その後、アメリカの上流階級を中心に、ピーリングのブームが起こります。
1970年代始め、アメリカでのピーリング研究が進んだ結果、
トリクロール酸(TCA)が使われ始めます。
(ちなみに、トリクロール酸が初めて治療に用いられたのは
1900年始めの頃だそう。しかしながら、その後一般の人には浸透せず、
脚光を浴びる迄かなりの歳月がかかっています)
この数年後にアルファハイドロキシ酸(AHA)によるピーリングが認知
され、これをきっかけにアメリカで第2次ピーリングブームが
巻き起こりました。